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Training Handout · 2026 年 5 月版

リテラシーとプロンプト実践

第2回 基礎研修|法研システムズ様 選抜参加者向け

提供
ギブリー株式会社 / 講師 安田 光喜
配布先
株式会社 法研システムズ 御中
所要
3 時間(オンライン / 15 名想定)
題材
セキュリティ判断基準・構造化プロンプト・自部署活用計画
版数
v1.0(2026年 5 月)
本資料は法研システムズ様向け生成AI研修(全 3 回)の第 2 回で配布する受講者用ハンズオンガイドです。第 1 回の業務×AI活用マップを起点に、自部署で 1 ヶ月で実行できる活用計画書を成果物として持ち帰ります。
SECTION 01 / ORIENTATION ・ 15 min

1. 第 1 回振り返りと本日のゴール

本日 3 時間で、自部署で 1 ヶ月実行できる「AI 活用計画書」を 1 枚作って持ち帰ります。前回作った業務×AI活用マップを起点に、セキュリティ判断とプロンプト技法を上乗せしていきます。

対象
第 1 回受講者から事前アンケートで選抜(15 名想定)
形式
オンライン研修。座学 50 分 + ハンズオン 90 分 + 計画書作成 35 分
使うもの
業務 PC(Google Workspace 環境)/ Gemini / NotebookLM / Google スプレッドシート
持参物
第 1 回作成の業務×AI活用マップ / 第 1 回宿題(業務で AI を使った結果メモ)
ゴール
自部署 AI 活用計画書を 1 枚完成させ、上長共有まで道筋を立てる

1.1 本日のタイムテーブル

所要セッション形式持ち帰るもの
[15min]前回振り返りと Day2 概要共有本日のゴール認識
[50min]セキュリティとガバナンス講義「入れていい / だめ」の判断基準
[55min]プロンプト実践ハンズオン(演習 1〜2 + 発展課題)ハンズオン5 要素プロンプト型紙、業務シナリオの体感
[50min]自部署 AI 活用計画と振り返り(演習 3)ハンズオン + 共有自部署 AI 活用計画書 v1
[10min]質疑応答・閉会双方向第 3 回までの宿題

1.2 配布データの展開

本研修の配布データ ZIP を、研修開始前にデスクトップへ展開してください。

配布データの中身

②基礎/配布データ/
├── README.md                                ← まず開く
├── handson_guide.md                         ← 演習進行ガイド
├── hints/                                   ← 演習 1〜7 の答え合わせ用
│   ├── step01_markdown_prompt_hint.md       ← 構造化プロンプト
│   ├── step02_minutes_summary_hint.md       ← 議事録要約
│   ├── step03_mail_polish_hint.md           ← メール推敲
│   ├── step04_doc_compare_hint.md           ← 2文書差分
│   ├── step05_table_summary_hint.md         ← 表データ集計
│   ├── step06_notebooklm_hint.md            ← NotebookLM 体験
│   └── step07_dept_plan_hint.md             ← 自部署活用計画
├── templates/
│   ├── プロンプト型紙_5要素.md
│   ├── 議事録ダミー.md
│   └── 自部署AI活用計画書_テンプレート.md
├── demo_data/
│   ├── 改訂前_社内規程.txt
│   ├── 改訂後_社内規程.txt
│   ├── 月次顧客対応件数.csv
│   └── 社内FAQ_NotebookLM素材.md
└── _reference_完成例/                       ← 研修中は開かない
大切な約束

_reference_完成例/ は答え合わせ用です。演習を始める前に開くと「考える」ステップが消えてしまうので、講師の指示があるまで開かないでください。hints/ 配下も Step 1〜3 を済ませた後の Step 4 で初めて開きます。

1.3 第 1 回からの宿題共有

「業務で 1 回 Gemini を使った結果」を、希望者が短く共有します。うまくいった事例も、いかなかった事例も、両方歓迎です。指名はありません。

SECTION 02 / LECTURE ・ 50 min

2. セキュリティとガバナンス

この章は座学中心です。経産省ガイドラインの読み方、社内ルールへの翻訳、シャドーAI 対策の 3 本立てで、業務での「入れていい / だめ」を判断できる軸を作ります。

2.1 公的指針:AI 事業者ガイドライン 第 1.2 版

日本企業が AI を業務利用する際の公的な参照指針です。経済産業省と総務省の合同で 2026 年 3 月 31 日に第 1.2 版が公表され、AI エージェントやマルチモーダル AI への対応、リスクベースアプローチの具体化が追加されました。

第1.2版
2026 年 3 月 31 日公表 / 経産省・総務省合同
3 区分
AI 開発者 / AI 提供者 / AI 利用者
一般企業のほとんどは「AI 利用者」
2025/9/1
AI 法(人工知能関連技術活用推進法)全面施行

「AI 利用者」が押さえる 7 つの責務

項目具体的にやること
契約・利用規約の確認使う AI ツールの「データ取り扱い条項」を読み、入力データの行方を把握
入力データの機微性管理機密情報・個人情報を入れない判断基準を明文化
出力の人間レビューAI 出力を業務利用する前に、人間が事実確認する手順を組む
利用ログとインシデント窓口誰が何に使っているか追跡、漏洩疑いの報告ライン整備
提供者制約の遵守ツール提供者が示す「やってはいけない用途」を守る
従業員教育定期的な研修と最新ガイドラインの周知(本研修もこれに該当)
AI エージェントの HITL 設計第 1.2 版で新設。リスク水準に応じた人間レビュー設計
海外動向(参考)

EU AI 法は 2026 年 8 月 2 日にガバナンス構造と GPAI 執行権限(AI Office の本格執行・制裁金等)が発効します。GPAI モデル義務は 2025 年 8 月 2 日から適用済み。一方、採用・与信・生体認証などの高リスク AI(Annex III)義務は、Digital Omnibus の暫定合意(2026 年 5 月 7 日)により、適用開始が 2026 年 8 月 2 日から 2027 年 12 月 2 日へ延期されました。日本企業は EU 域内の取引がある場合に対象になるため、別途確認が必要です。出典:欧州委員会 AI 規制枠組み実装タイムライン

2.2 情報取り扱いの判断基準

第 1 回でも触れた「入れていい / だめ」の線引きを、今回は社内規程レベルに翻訳します。配布データの demo_data/改訂後_社内規程.txt(架空の v4.0)を参考にしてください。

機密情報(入力禁止)

  • お客様氏名・契約番号・住所
  • 健康診断結果(数値含む)
  • 人事評価情報・採用候補者情報
  • 未公表の財務数値

社外秘情報(条件付き可)

  • 稟議書ドラフト(コンプラ事前確認後)
  • 会議資料(個人名匿名化後)
  • 業務マニュアル(社外秘マーキング除去後)
  • 社内ナレッジ(一般化された形)
2025 年下期〜2026 年に明確化された禁止事項

AI による意思決定(採用判断、契約可否判断、与信判断、健康保険の給付可否判断など)は、AI 事業者ガイドライン第 1.2 版でも、社内規程 v4.0 でも明示的に禁止されました。AI は「叩き台」「下書き」「観点出し」までで、最終判断は必ず人間が行ってください。

3 環境 × 情報種別の早見表

同じ情報でも、どの環境に入れるかで判断が変わります。詳細な早見表はスライドで示します。共通の原則は「迷ったら入れない」です。会社アカウント(Workspace)は契約上アップロード資料が学習に使われない設計でも、機密・個人・要配慮情報は念のため入れない運用にします。

情報種別無料版 Gemini個人有料会社アカウント(Workspace)
機密(契約番号・未公表財務など)入れない入れない原則入れない(迷ったら入れない)
個人情報(氏名・住所など)入れない入れない原則入れない(マスキング後のみ検討)
要配慮(健診結果など)入れない入れない入れない
公開済み・一般化済み情報
マスキング加工の実演(デモ・手元は任意)

やむを得ず個人情報を含む素材を扱うときは、渡す前に加工します。講師が demo_data/月次顧客対応件数_加工前.csv を使って、氏名列の削除 → 顧客 A への置換(ダミー置換) → 具体値の一般化 → 目視確認、の工程を実演します。配布済みの demo_data/月次顧客対応件数.csv が最初から集計値だけなのは、この加工を済ませた後の姿だからです。実務ではこの一手間を自分でかけてから AI に渡します。氏名列削除/ダミー置換/一般化/仮名化が代表的な手法です。

2.3 シャドーAI 対策:禁止より代替を

第 1 回でも触れたエルテス調査(2026 年 1 月)では、生成 AI 業務利用者の約 5 人に 1 人がシャドー AI に該当。IDC グローバル調査では従業員の 56% が承認外 AI を業務利用しています。「禁止令」だけでは止まりません。

1
承認済みツールを明示し、すぐ使える状態を整える
「Gemini for Workspace と NotebookLM はすぐ使えます」と発信。社内規程 v4.0 では現行承認ツールが具体名で明記されました。曖昧な「承認制」では現場が動けません。
2
申請フローを軽くする
新しい AI ツールの導入希望が来たら、3 営業日以内に判定する仕組み。重い申請は逆効果。
3
「初回違反は教育優先」を明文化
社内規程 v4.0 第 5 条で「意図的でない初回違反は教育機会の提供を優先」と追記。萎縮効果を防ぎ、失敗から学ぶ文化を作る。
4
インシデント報告ラインの設置
社内規程 v4.0 第 7 条で新設。「漏洩の疑い、誤入力、ツールの不審な挙動」を上げる窓口を設けて、初動を早める。

本章の出典
・経産省・総務省『AI 事業者ガイドライン 第 1.2 版』公表ページ概要 PDF
・内閣府 AI 法 本文
・エルテス『シャドーAI 実態調査』(2026 年 1 月、n=300)eltes.co.jp/news/20260119
・IPA AI 動作・利用方法に関するアンケート(2025 年 10 月)ipa.go.jp

SECTION 03 / HANDS-ON ・ 55 min

3. プロンプト実践ハンズオン

必修は演習 1 と演習 2 の 2 本です。早く終わった方は発展課題(任意)へ進みます。すべて「考える → 書く → 実行 → 答え合わせ」の 4 ステップで、Step 4 で配布データの hints/ を開きます。参考プロンプトはガイド本文に載せず hints/ に別置きしています。

3.1 5 要素フレーム:今日の主役

本研修で使うプロンプトの基本型は、5 要素(役割・タスク・状況・出力形式・制約)に分けて書く方法です。配布データの templates/プロンプト型紙_5要素.md をコピペで使えます。

5 要素テンプレート(プレビュー)

# 役割
(誰として振る舞ってほしいか)

# タスク
(何をしてほしいか。動詞 1 つで明確に)

# 状況・背景
(読み手は誰か、なぜ必要か、前提条件)

# 出力形式
(行数・表/箇条書き・トーン・文字数)

# 制約
(やってはいけないこと)

2025-2026 年のプロンプト技法 / 押さえるべき 4 原則

1. ロール(役割)は事実問題には効かない
「あなたは○○の専門家です」型はトーン調整・創作には効くものの、事実の正答性向上には効果が確認されていません。Wharton 大学 2025 年研究では 6 モデル中 5 モデルで有意差なし、9 件で有意な悪化が確認されました。事実が問われる業務では、ロール指定よりも「状況・前提を渡す」のほうが効きます。
2. 例示(Few-shot)は 2〜5 件が実用的スイートスポット
出力形式を例示する場合、5 件以上渡すと逆に精度が落ちる「過剰プロンプト」現象が確認されています。実務では 2〜3 件で十分です。
3. 否定形「○○しないで」は誤読されやすい
大型モデルほど否定指示の誤読率が上がります。「機密情報を入れないで」より「公開済み情報のみを使ってください」と肯定形で書くほうが安定します。
4. 1 ターンで完結を求めない
3〜5 ターンの対話を前提に書く。1 ターン目の出力に対して「もっと具体的に」「観点を追加して」と磨いていくのが、第 1 回でも触れた基本姿勢です。Reasoning モデル(GPT-5、Claude Sonnet 5 系)では、ステップバイステップ指示の効果が薄れているため、ゴールと成功条件を明示する書き方が有効です。

3.2 演習 1:構造化プロンプトを書く [ 12min ]

STEP 1 / 考える ・ 2 min
曖昧な依頼「来週のチーム会議の進め方を考えて」を、5 要素に分解するなら何を埋めるか

役割/タスク/状況/出力形式/制約 ── どこを具体化すれば「使える進行プラン」が返ってくるでしょうか。

STEP 2 / 書く ・ 5 min
配布データの templates/プロンプト型紙_5要素.md をコピー、各要素を埋めてください

参加者 8 名、45 分、議題は「先月の発送遅延事案の再発防止策の合意形成」とします。

STEP 3 / 実行 ・ 3 min
Gemini に投げて、出力を確認

「曖昧な依頼」と「5 要素プロンプト」、両方投げて出力差を観察してください。

STEP 4 / 答え合わせ ・ 2 min
配布データの hints/step01_markdown_prompt_hint.md を開いて、参考プロンプトと比較
OK 基準

5 要素がすべて埋まり、曖昧な依頼 1 回のときより具体的な回答が返れば成功です。

3.3 演習 2:議事録要約 [ 12min ]

STEP 1〜4
配布データの templates/議事録ダミー.md(氏名を架空に置き換えた渡してよい素材)を Gemini に貼って、要点・決定事項・宿題の 3 セクションに整理させる

5 要素プロンプトで「読み手は会議に出ていない他部署のメンバー」と前提を渡すのがコツ。匿名化と「元メモにない情報を補完しない」制約を必ず入れてください。答え合わせは hints/step02_minutes_summary_hint.md

OK 基準

要点・決定事項・宿題(担当と期限)が構造化されて出力されれば成功です。

3.4 発展課題(任意)

必修 2 本を終えて余裕がある方だけ取り組んでください。参考プロンプトは各課題の hints/ にあります。いずれの素材も、氏名・数値を架空に置き換えた渡してよい素材です。

課題内容OK 基準答え合わせ
発展 A / メール推敲自分で下書きした架空のお客様回答メールを Gemini にレビューさせ、改善点を 5 つ出してもらう改善点 5 つと修正案が具体的に出るhints/step03_mail_polish_hint.md
発展 B / 2 文書の差分抽出demo_data/改訂前_社内規程.txt改訂後_社内規程.txt を比較。差分の表化・改訂意図の推定・現場への影響度評価を依頼差分が表になり、意図が「推定」と明記されるhints/step04_doc_compare_hint.md
発展 C / 表データ集計demo_data/月次顧客対応件数.csv を Gemini に貼り、傾向の言語化・外れ値の指摘・Google スプレッドシート用の関数案を出させる傾向が言語化され、スプレッドシート前提の関数案が返るhints/step05_table_summary_hint.md
SECTION 04 / HANDS-ON ・ 50 min

4. 自部署 AI 活用計画と振り返り

冒頭に講師が NotebookLM と Gem のデモを見せます(手元体験は任意)。その後、第 1 回の業務×AI活用マップを起点に、自部署で 1 ヶ月実行できる計画書を 1 枚にまとめます。研修終了後、上長共有まで持っていける状態を目指します。

4.1 講師デモ:NotebookLM と Gem [ 10min ]

ここは全員必須のハンズオンではありません。講師が画面で挙動を見せます。手元で触りたい方は、配布データの demo_data/社内FAQ_NotebookLM素材.md を使って演習後に試してください。参照フローは _reference_完成例/NotebookLM_体験フロー.md

NotebookLM とは(2026 年前半時点)

Google 提供のソース基盤型 AI リサーチツール。アップロードした資料のみを根拠に回答するため、社内規程 Q&A や複数文書横断分析に向いています。バックエンドは Gemini 3 系(2025 年 12 月に Gemini 2.5 系から切替)。アップロードした資料はモデル学習に使われません。ソース上限はノートブックあたり Free 50/Plus 100/Pro 300/Ultra 500〜600、1 ソース最大 50 万語または 200MB。Audio Overview(音声概要)は無料版 1 日 3 回・Ultra 1 日 200 回。Workspace Business Standard($14/user/月)には NotebookLM(Plus 相当キャップ+エンタープライズデータ保護)が同梱、個人向け Plus は Google AI Plus($7.99/月)。出典:公式ヘルプCloud Enterprisenotebooklm.google

観点GeminiNotebookLM
知識ソースWeb 全体 + 学習済み知識アップロードした資料のみ
役割汎用アシスタント専属リサーチアシスタント
出典の表示あいまい各回答に引用番号と元箇所表示
向く用途文章生成、壁打ち、検索代替社内規程 Q&A、議事録横断、契約比較

4.2 演習 3:自部署 AI 活用計画書 [ 31min ]

ベースにする資料

  • 第 1 回作成「業務×AI活用マップ」スプレッドシート(優先度「高」かつ G 列に ○ の業務を起点に)
  • 配布データ templates/自部署AI活用計画書_テンプレート.md
  • 本日 Section 02 で扱ったセキュリティ判断基準
  • 本日 Section 03 で作った 5 要素プロンプト

計画書の 8 セクション

セクション埋める内容
1. サマリー対象業務(1〜2 件)、期間、期待効果、関与者
2. 現状分析業務の頻度・所要・困りごと
3. AI 適用方針AI 担当部分 / 人間担当部分、使うツール、プロンプト型紙
4. セキュリティ判断入れていい / だめのデータ、影響度、追加対策
5. 4 週間スケジュール週ごとの行動と完了基準
6. 成功基準主指標・副指標を数値で、計測方法も明記
7. リスクと対応想定リスクとそれぞれの対応策
8. 上長コメント欄提出後に上長コメントを記入
STEP 1 / 業務選定 ・ 5 min
業務×AI活用マップから対象業務を 1〜2 件に絞る

優先度「高」かつ G 列に ○ の業務から、最も気軽に始められる 1〜2 件を選んでください。多すぎると 1 ヶ月で回りません。

STEP 2 / テンプレート埋め ・ 20 min
8 セクションを順に埋める

セキュリティ判断は Section 02 で扱った基準を、プロンプト型紙は Section 03 で作ったものを、それぞれ転記してください。

STEP 3 / 講師チェック ・ 5 min
講師が巡回し、計画書を見て個別にコメント

よく出る指摘:対象業務が多すぎる、成功基準が数値化されていない、4 週目のレビュー日が決まっていない。

STEP 4 / 答え合わせ ・ 5 min
配布データの hints/step07_dept_plan_hint.md で観点確認、_reference_完成例/自部署AI活用計画書_完成例.md で完成例(架空のAさん)を参照
OK 基準

対象業務 1〜2 件/データ取り扱い判断/成功基準の数値/4 週スケジュールが埋まっていれば成功です。

この演習で持ち帰っていただくもの
自部署 AI 活用計画書 v1。研修翌週までに上長と共有し、4 週間後(8 月末)にレビューする運用を組んでください。第 3 回(エンジニア向け)の対象でない方は、これが本研修シリーズの最終成果物となります。

4.3 振り返り [ 15min ]

次の 3 つの観点を、自分の計画書に照らして 1 人で書き出してください。講師が匿名で拾って全体に紹介することがあります。指名や発表はありません。

  1. 対象業務として何を選び、なぜそれを選んだか
  2. 成功基準として何の数値を計測するか
  3. 1 番ハードルが高そうなのは何か
第 3 回までの宿題

第 3 回(エンジニア向け)受講対象の方:自部署計画書を 1 週間アップデートしてみて、上長との合意を取ってください。
第 3 回非対象の方:1 ヶ月後(8 月末)に計画書のレビューを行い、結果を安田までメールでご共有いただけると、次回研修教材に活かさせていただきます。

SECTION 05 / CLOSING ・ 10 min

5. 質疑応答・閉会

本日の質疑をこの 10 分で扱います。事前アンケートで未回収の質問、当日チャットで上がった質問の両方に対応します。

5.1 全 3 回シリーズの位置づけ(再掲)

テーマ対象到達点
第 1 回完全入門編:生成AIとの向き合い方全社員(25 名)業務で 1 件 AI を使えた成功体験
第 2 回(本日)基礎研修:リテラシーとプロンプト実践選抜(15 名)自部署 AI 活用計画書 v1
第 3 回エンジニア向け:AI 活用と業務効率化エンジニア(10〜15 名)開発ワークフロー × AI 活用マップ

5.2 用語集

Prompt Engineering
プロンプトエンジニアリング
AI への依頼文を磨く技術。本研修では「依頼文の書き方」と言い換え
Few-shot
例示プロンプティング
2〜5 件の例を与えて出力品質を上げる手法
Role Prompting
ロールプロンプティング
「あなたは○○の専門家」型。事実問題には効かない(Wharton 2025)
NotebookLM
NotebookLM
Google 提供のソース基盤型 AI、アップロード資料のみを根拠に回答
Audio Overview
オーディオオーバービュー
NotebookLM の機能、資料を AI 2 名のポッドキャスト風音声に変換
HITL
Human-in-the-Loop
人間が AI の出力を確認・修正する設計。リスクに応じて 3 層
Shadow AI
シャドーAI
会社が把握していない無許可 AI ツールの業務利用
Reasoning Model
推論モデル
内部で自動的に思考過程を展開するモデル(GPT-5、Claude Sonnet 5 等)
3 時間お疲れさまでした

本日のゴールは「自部署計画書 v1」の完成でした。完成版を上長と共有することで、計画が机上から実行へ移ります。第 3 回受講対象の方は次回お会いしましょう。第 3 回非対象の方は、本シリーズはここで一区切り。1 ヶ月後のレビュー結果をぜひお知らせください。

参考リンク

  1. 経済産業省・総務省『AI 事業者ガイドライン 第 1.2 版』(2026年3月31日):meti.go.jp / AI事業者ガイドライン
  2. 同 概要 PDF(本編):meti.go.jp/pdf/20260331_2
  3. 内閣府 AI 法(人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律):cao.go.jp / AI法
  4. EU AI 法 概要 仮訳(欧州連合日本政府代表部):eu.emb-japan.go.jp / EU AI法
  5. NotebookLM 公式:notebooklm.google
  6. NotebookLM Workspace コアサービス化(2025/2):workspaceupdates.googleblog.com
  7. NotebookLM Studio 機能アップデート:blog.google / notebooklm-studio-upgrades
  8. NotebookLM Gemini 3 切替(2025/12):9to5google.com / notebooklm-gemini-3
  9. Generative AI in Google Workspace Privacy Hub:support.google.com
  10. Anthropic Use XML tags for prompts:docs.claude.com
  11. Anthropic Prompting best practices:platform.claude.com
  12. Google Gemini 3 prompting guide:docs.cloud.google.com
  13. OpenAI GPT-5.1 Prompting Guide:cookbook.openai.com
  14. Wharton GAIL「専門家ペルソナ研究」(2025):gail.wharton.upenn.edu / expert-personas
  15. Wharton GAIL「Chain-of-Thought の効果低下」(2025):gail.wharton.upenn.edu / chain-of-thought
  16. The Few-shot Dilemma: Over-prompting LLMs (arXiv 2025):arxiv.org/html/2509.13196v1
  17. Prompt Engineering with Reasoning Models (PromptHub):prompthub.us
  18. エルテス『シャドーAI 実態調査』(2026 年 1 月):eltes.co.jp/news/20260119
  19. IPA AI 動作・利用方法に関するアンケート(2025/10):ipa.go.jp / technicalwatch/20251023